森ノ宮アクア鍼灸治療院は、鍼灸を通じた不妊治療を提供し、妊娠を望む方々を支援しています。独自のアプローチで体質改善とホルモンバランスの調整を目指し、特に自然妊娠をサポートする施術を行っています。患者一人ひとりの体調に応じた丁寧なカウンセリングと施術計画を通じ、リラックスした環境で治療を受けられるのが特徴です。
森ノ宮アクア鍼灸治療院 | |
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住所 | 〒540-0003大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1丁目16番地23 森ノ宮エルエムヒルズ6階 |
電話 | 06-6809-4388 |
「人工授精を何回まで試すべきか」「体外受精はいつから?」と、妊活を進める中で次の治療法への移行に不安を感じる方は少なくありません。実際、治療のステップごとに成功率や通院頻度、保険適用の有無、身体への負担が大きく異なるため、慎重な判断が求められます。
とくに、不妊治療への保険適用が拡大されたことで、人工授精や体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)といった高度生殖医療が以前より選びやすくなった一方、患者自身が「どこでステップアップするか」を見極める必要性も高まりました。日本産科婦人科学会の調査では、30代後半以降の女性の妊娠率は急激に低下しており、年齢要因も無視できません。
本記事では、ステップごとの治療内容、年齢や原因別の選び方、通院や費用の現実まで、クリニック選びや生活スケジュールに役立つ情報を余すところなく解説します。
森ノ宮アクア鍼灸治療院は、鍼灸を通じた不妊治療を提供し、妊娠を望む方々を支援しています。独自のアプローチで体質改善とホルモンバランスの調整を目指し、特に自然妊娠をサポートする施術を行っています。患者一人ひとりの体調に応じた丁寧なカウンセリングと施術計画を通じ、リラックスした環境で治療を受けられるのが特徴です。
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不妊治療には段階的なアプローチが用意されており、これを「ステップ」と呼びます。ステップには明確な順番と役割があり、妊娠の可能性や体への負担、費用などを総合的に考慮して進める必要があります。この段階的な治療方針は、自然妊娠が困難な場合でも医療の力を借りながら最適な方法で妊娠を目指すための戦略です。
ステップの基本は以下の通りです。
1 タイミング法
2 人工授精(AIH)
3 体外受精(IVF)
4 顕微授精(ICSI)
それぞれのステップは妊娠率、身体的負担、費用面で大きく異なります。特に現在では、保険適用の範囲が拡大されているため、患者の経済的負担も軽減されつつありますが、依然として高額な治療は多く、計画的な進行が重要です。
各ステップには治療法の適応条件が設けられており、個人の年齢やホルモン値、卵子や精子の状態、子宮や卵管の健康状態など複数の因子を総合的に検討して医師が判断します。
以下の表は、代表的な不妊治療ステップごとの比較です。
ステップ | 主な治療内容 | 妊娠成功率(1周期) | 主な対象者 |
タイミング法 | 排卵日予測と性交指導 | 約5〜10% | 排卵が安定している軽度の不妊症 |
人工授精 | 精子洗浄・注入 | 約10〜15% | 精子の運動率低下・性交障害など |
体外受精 | 採卵・体外での受精・胚移植 | 約30〜40% | 卵管閉塞・高齢妊活・原因不明不妊など |
顕微授精 | 精子1個を卵子に注入 | 約35〜45% | 重度の男性不妊・受精障害 |
このようにステップごとの選択には、それぞれ異なる目的と効果があります。重要なのは、単に早く妊娠するために高いステップへ進むのではなく、自分たちに適した治療内容・生活との両立・費用負担を総合的に判断することです。
多くのカップルは「今の治療を続けてよいのか」「次に進むべきなのか」という悩みを抱えています。だからこそ、ステップの意味を正しく理解し、焦らず進めることが大切です。治療法の選択を誤ると時間的・精神的・経済的に大きな負担となることもあるため、医師との定期的な相談を重ねながら適切に判断していく必要があります。
自然妊娠が難しいと判断されたとき、治療ステップへ進むかどうかの判断は非常に重要です。ステップアップのタイミングを見極めるには、複数の要素を組み合わせて判断する必要があります。
主な判断材料として、以下のようなものがあります。
現在では、多くの自治体が不妊治療に対する助成制度や保険適用を広げており、以前よりもステップアップへの心理的・金銭的なハードルは下がっています。
以下に、ステップアップを判断する主なチェック項目をまとめました。
このような場合、次のステップへの移行を視野に入れるべきです。特に「早く妊娠したい」「もう時間がない」と感じている人にとって、適切なタイミングでのステップアップは治療効率を大きく左右します。
ただし注意すべきは、「焦り」によって不必要な高次治療へ進まないことです。費用や身体への負担を考慮し、あくまで医師の見解と夫婦の同意を前提に判断しましょう。
タイミング法は不妊治療の初期段階で多くの夫婦が選択する方法であり、自然妊娠に近い形での妊娠を目指します。医師が排卵日を予測し、最適なタイミングで性交渉を持つことで受精の確率を高める治療法です。排卵日を見極めるには、基礎体温の記録、排卵検査薬の使用、超音波検査やホルモン検査を併用して、妊娠の成立に最も適した時期を特定します。
タイミング法の通院は排卵期に集中しますが、日々の基礎体温測定や生活リズムの把握も必要です。以下に、通院スケジュールと治療の流れを時系列で整理しました。
タイミング法の標準的な通院スケジュールと流れ(例)
時期 | 実施内容 | 通院回数の目安 | 補足説明 |
月経開始後3~5日 | 卵胞の発育を確認する超音波検査 | 1回 | 卵巣内の卵胞の数と成長度を確認 |
月経開始後10~14日 | 排卵予測(超音波・ホルモン値測定) | 1~2回 | 排卵の兆候が出ているかチェック |
排卵予定日前後 | 性交渉指導、または排卵を促す注射の実施 | 0~1回 | 医師の指示で性交渉日を調整 |
排卵後5~7日 | 黄体機能のチェック | 必要に応じて1回 | 妊娠維持のホルモンが分泌されているか確認 |
通院は1周期あたり2〜4回が一般的です。通いやすさも重要なポイントであり、仕事や家庭とのバランスを見ながらスケジュールを立てる必要があります。
読者が不安に感じやすいポイントとして、以下の疑問がよくあります。
・通院の回数が多くて仕事と両立できるか?
・排卵日は確実にわかるのか?
・自分で排卵日を把握する方法はあるのか?
・病院によって通院指導の仕方に差があるのか?
・排卵誘発剤やホルモン注射は使うのか?
排卵の正確な予測には、医療機関でのホルモン検査と超音波による卵胞チェックが不可欠です。基礎体温だけでは限界があり、ずれが生じることも少なくありません。また、病院によっては排卵誘発剤やHCG注射を使って排卵のタイミングをコントロールする場合もあります。
このように、タイミング法は一見シンプルに見えますが、正確な診断と日常生活の管理が重要です。通院しながら妊活を進めることで、より早く適切なステップアップの判断ができるようになります。
タイミング法の成功率は一般的に5〜10%程度とされていますが、これは年齢や健康状態、生活習慣によって大きく左右されます。特に女性の年齢が上がると卵子の質が低下し、同じタイミング法でも妊娠しにくくなる傾向があるため、年齢に応じた対策が求められます。
以下のような項目は、妊娠率に直結するとされる重要な生活要素です。
妊娠率に影響する主な生活習慣と対策
生活要因 | 妊娠への影響 | 推奨される対策 |
睡眠時間の不足 | ホルモンバランスの乱れ、排卵遅延 | 1日7~8時間の質の高い睡眠を確保 |
冷え | 子宮・卵巣の血流が低下し、着床障害が起きやすい | 入浴、靴下の着用、温活などで体温維持 |
ストレス過多 | 排卵や着床に悪影響、ホルモン異常 | 鍼灸、アロマ、適度な運動、カウンセリングの活用 |
喫煙・過度な飲酒 | 卵子・精子の質が著しく低下 | 妊活中は禁煙、アルコールは控えめに |
食生活の乱れ | ホルモン生成に必要な栄養素が不足 | ビタミンE・亜鉛・葉酸・鉄分をバランスよく摂取 |
加えて、年齢ごとの妊娠確率にも注目する必要があります。以下は、年齢別のタイミング法による妊娠率の傾向を示したデータです。
年齢別のタイミング法妊娠成功率
年齢層 | 1周期あたりの妊娠率 | 特記事項 |
~29歳 | 約12~20% | 健康状態が良好であれば高い成功率を維持できる |
30~34歳 | 約10~15% | 妊娠力のピークは過ぎるが成功率は比較的安定 |
35~39歳 | 約5~10% | 卵子の質が低下し始める時期、早めの対応が必要 |
40歳以上 | 約2~5% | タイミング法単独での妊娠は難しく、早期の次ステップが推奨される |
このように、タイミング法の成功には「体質改善」と「年齢との向き合い方」が重要なポイントになります。妊活中の読者にとって、日常生活でできることから始められる工夫があることを伝えることで、前向きな行動につながります。
タイミング法は自然に近い妊娠方法であるため、身体への負担が少ないというメリットがありますが、無制限に続けるべきではありません。特に妊娠が成立しない原因が不明なまま治療を続けていると、時間を無駄にしてしまうこともあります。
医学的には、タイミング法を3〜6回程度試しても妊娠に至らない場合、次の治療ステップ(人工授精など)への移行を検討すべきとされています。回数の目安と、治療継続における判断材料を以下のように整理しました。
タイミング法の実施回数と次のステップへの判断材料
実施回数の目安 | 妊娠しない場合の対応 | 推奨される判断基準 |
1~2回目 | 排卵のズレ・性交渉タイミングの再調整 | 基礎体温や超音波検査の精度確認 |
3~4回目 | 精液検査、ホルモン検査などの再評価 | 精子運動率、黄体機能の確認など |
5~6回目 | 人工授精への切り替えを検討 | 医師と治療計画を再検討、原因不明不妊の疑いも含めて |
7回以上 | 体外受精など次のステップを視野に入れる | 年齢・卵巣機能・卵子の質など多角的な評価 |
特に35歳以上の女性や、原因不明不妊と診断されているカップルの場合、早期のステップアップが重要になります。年齢による妊娠率の低下は想像以上に急であり、時間をかけすぎることで有効な治療のチャンスを逃すこともあるからです。
また、タイミング法で妊娠できない主な理由には以下のようなケースがあります。
・排卵が不規則でタイミングが合わない
・精子の運動率が基準を下回っている
・黄体機能不全による着床障害
・子宮内膜が薄くなっている
・性交渉のタイミングが精神的プレッシャーでズレてしまう
このような問題は、医療機関での検査やアドバイス、必要に応じての薬物療法や鍼灸による体質改善で対応できる場合もあります。こうした背景を踏まえて心身へのアプローチを行い、実際に短期間で妊娠に至るケースも報告されています。
したがって、タイミング法を続けるか、次のステップに進むかの判断は「回数」だけでなく「原因の特定」「年齢」「精神的負担」の3軸で考えることが重要です。治療は単なる医療行為だけでなく、心のケアと生活習慣の見直しがセットで求められる取り組みであることを忘れてはいけません。
人工授精(AIH)は、排卵のタイミングに合わせて精子を子宮内に注入する治療法で、不妊治療の中でも比較的初期に行われる方法です。自然妊娠に近い形での妊娠を促すことができ、身体的・経済的負担が比較的少ないのが特徴です。
人工授精のプロセスは、以下の通りです。
人工授精の標準的なプロセス
ステップ | 内容 | 通院日・回数の目安 |
1 | 排卵予測(基礎体温・超音波・ホルモン検査) | 月経10~14日目頃に1~2回通院 |
2 | 精液の採取と処理 | 採取当日に処理室または持参 |
3 | 遠心分離による良好な精子の選別 | 運動率・濃度の良い精子を抽出 |
4 | 子宮内に精子を注入(カテーテルによる注入) | 予測された排卵日当日に1回施行 |
5 | 注入後の安静(15~30分ほど) | そのまま帰宅可能 |
この一連の流れの中で、最も重要なのが排卵の正確な予測です。誤差が生じると、受精の可能性が大きく低下するため、専門医による超音波検査やホルモン値の測定が欠かせません。
注入方法においては、通常カテーテルと呼ばれる細いチューブを使用して、子宮頸部を通して子宮内に精子を注入します。痛みはほとんどなく、所要時間も数分程度です。
人工授精は「シンプルでありながら精密さが求められる治療」であり、医師と患者の連携が成功の鍵を握ります。特に排卵日を見極めるための通院タイミングは非常に重要で、自己判断だけに頼らず、医療機関と相談しながら進めることが望まれます。
人工授精はあらゆる不妊のケースに効果的というわけではありません。成功率を左右するのは、「人工授精が適しているかどうか」という見極めです。以下のようなケースでは、人工授精の効果が期待されます。
人工授精が有効な主なケース
一方で、人工授精の失敗要因には以下のようなものがあります。
人工授精で妊娠に至らない主な要因
要因 | 内容 |
排卵と注入のタイミングが合わない | 排卵後24時間以内に受精しないと妊娠が成立しにくい |
精子の運動率や形態異常が著しい | 精子選別後でも有効精子が少ない場合、受精が困難 |
子宮内膜が薄く着床が難しい | ホルモン不足、血流不足などにより、胚が着床できない |
精子が子宮内に到達しない | カテーテル挿入時のトラブルや子宮頸管の閉塞など |
年齢による卵子の質の低下 | 特に35歳以上では卵子の染色体異常が増え、着床率も下がる |
年齢と妊娠率の関係(人工授精による1周期あたりの妊娠率)
年齢 | 妊娠率(平均) |
20代 | 約15~20% |
30代前半 | 約10~15% |
30代後半 | 約5~10% |
40歳以上 | 5%未満 |
人工授精を複数回行っても妊娠に至らない場合は、次の治療ステップである体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)に進むことも視野に入れる必要があります。一般的には、6回程度が一つの目安とされます。
体外受精(IVF)は、不妊治療の中でも高度な生殖補助医療(ART)に分類され、他の治療法では妊娠が難しいと判断された場合に選択されます。一般的にタイミング法や人工授精(AIH)を一定回数試した後、妊娠が成立しないケースや、初期段階から明確な障害が見られる場合に推奨されます。
以下のような要因が、体外受精への移行を検討する代表的な理由です。
体外受精が適応される主な原因
原因 | 説明 |
卵管閉塞・癒着 | 卵子と精子が自然に出会えないため、物理的障害があると判断されます。 |
重度の男性不妊 | 精子の数や運動率が著しく低い、または無精子症が疑われる場合。 |
排卵障害 | 排卵誘発をしても排卵が安定しない、または卵子の質が悪い場合。 |
高齢妊活 | 年齢が35歳を超えると妊娠率が急激に下がるため、早期の体外受精が検討されます。 |
原因不明不妊 | 一通りの検査をしても明確な原因が見つからない場合。 |
このように、原因は多岐にわたりますが、重要なのは「タイミング」です。体外受精へのステップアップを先延ばしにすると、年齢とともに卵子の質が低下し、妊娠成功率が下がってしまいます。
体外受精に踏み切る判断の目安
また、不妊治療における年齢別の体外受精推奨タイミングも重要です。以下のような表にまとめられます。
年齢別 推奨ステップアップ目安
年齢 | タイミング法・AIHの目安回数 | IVF(体外受精)への切り替え目安 |
30歳未満 | 6回以上 | 妊娠成立しない場合は検討開始 |
30~34歳 | 3~6回 | 3回以上で効果がなければ推奨 |
35~39歳 | 1~3回 | 早めにIVFを選択するケースが多い |
40歳以上 | 初期からIVFも視野に | 高度生殖医療を優先する判断が多い |
体外受精は、時間的・経済的な負担が大きいため、医師とよく相談したうえで判断することが重要です。実際にどのステップで移行するかは、AMH値や卵巣機能、精子の状態、通院可能なスケジュールなども含めて検討されます。
体外受精の治療は複数の工程に分かれており、1周期にかかる期間は約1ヶ月です。工程ごとに異なるホルモン治療や通院が必要であり、仕事と両立するには事前にスケジュールの把握が重要です。
以下に、基本的な治療の流れと所要期間をまとめます。
体外受精の主な流れとスケジュール
ステップ | 内容 | 期間・通院頻度 |
1. 排卵誘発 | ホルモン注射で複数の卵胞を育てる | 約10日間、通院3~4回 |
2. 採卵 | 卵巣から卵子を採取する | 通常1日、半日で帰宅可 |
3. 受精・培養 | 精子と卵子を体外で受精させ、胚を育てる | 3~5日間、通院不要 |
4. 胚移植 | 子宮に受精卵を戻す(1個) | 移植当日のみ来院 |
5. 黄体補充・判定 | 妊娠継続のためホルモン補充を行い、妊娠判定 | 2週間後に判定 |
通院回数は個人差がありますが、1周期あたり5〜8回程度が平均です。また、採卵や胚移植は午前中で終わることが多く、仕事と調整しやすいといわれています。
体外受精で必要な検査・準備
また、体外受精は保険適用の対象となる治療ですが、自己負担がゼロになるわけではありません。治療法・薬剤・回数・凍結保存の有無などによって費用は大きく変わるため、事前に医療機関に見積もりを依頼することが推奨されます。
ICSI(Intracytoplasmic Sperm Injection/顕微授精)は、卵子1個に対して精子1個を顕微鏡下で直接注入する不妊治療の手法であり、特に男性不妊のケースで高い有効性がある治療法です。通常の体外受精(IVF)では、精子と卵子をシャーレ内に置いて自然な受精を促しますが、ICSIでは「受精させる」という人為的な工程が加わります。
体外受精との違いをまとめた比較表
項目 | 通常の体外受精(IVF) | 顕微授精(ICSI) |
受精の方法 | 精子が自力で卵子に侵入 | 精子を注射で卵子に注入 |
適用の主な理由 | 女性不妊、原因不明不妊 | 男性不妊、精子機能の問題 |
技術的難易度 | 中程度 | 高い |
費用 | 比較的安い | 高額 |
成功率の傾向 | 女性因子に依存 | 精子選択の質に依存 |
このように、ICSIは「受精そのものが困難な場合」に選択されます。たとえば、以下のような条件が当てはまる場合です。
ICSIの適応は医師による精密検査と夫婦の希望によって決まりますが、精液検査や抗精子抗体の有無、精巣からの精子採取可否(TESE)なども考慮されます。
一方で、体外受精で自然な受精が可能な場合は、必ずしもICSIを選ぶ必要はありません。むしろ、不要な手技を避けるためにも「なぜICSIを選択するのか」という医学的理由を明確にしておくことが重要です。
男性不妊は、全不妊原因の約半数を占めており、ICSIの選択に直結する重要な因子です。正確な診断のためには医療機関での検査が欠かせませんが、自宅でもできるセルフチェック項目がいくつかあります。
クリニックで行われる主な検査
検査名 | 内容 | 対象 |
精液検査 | 精子数、運動率、奇形率、精液量など | 初診時必須 |
ホルモン検査 | FSH・LH・テストステロン値などの測定 | 精巣機能の確認 |
精巣超音波検査 | 精索静脈瘤や腫瘍の有無を確認 | 運動率低下などがある場合 |
抗精子抗体検査 | 精子に対する抗体があるか確認 | 受精障害が疑われる場合 |
染色体検査 | 染色体異常や遺伝的要因の把握 | TESE前、重度乏精子症など |
自宅でできるセルフチェック項目リスト
これらのチェックポイントのうち、複数該当する場合は早めに専門の泌尿器科または生殖医療クリニックへの受診が推奨されます。
さらに、ICSIが検討されるケースでは、精巣内精子回収術(TESE)や精子DNA断片化検査など、高度な診断も必要になる場合があります。これらは保険適用外となることもあるため、あらかじめ費用も含めて確認しておきましょう。
不妊治療と仕事を両立するためには、まず通院スケジュールの全体像を正確に把握することが最も重要です。治療内容によって通院頻度や時間帯、拘束時間は大きく異なります。職場に迷惑をかけずに、かつ治療効果を最大化するためには、治療の流れを理解した上でスケジュールを組む必要があります。
以下の表は、主な不妊治療における通院頻度と所要時間の目安です。
不妊治療ごとの通院スケジュール比較
治療ステップ | 通院頻度(周期あたり) | 所要時間(1回あたり) | 主な通院タイミング |
タイミング法 | 2~4回 | 約30分~1時間 | 月経3日目、排卵前後 |
人工授精(AIH) | 3~5回 | 約30分~1時間半 | 排卵誘発、精子注入日など |
体外受精(IVF) | 6~10回以上 | 1時間~半日 | 採卵日、胚移植日、経過観察など |
顕微授精(ICSI) | IVFと同程度 | 1時間~半日 | IVFと同様 |
これらのスケジュールを見ると、治療のステップが進むごとに通院回数が増えることがわかります。特に体外受精以降では、朝一での来院指定や採卵日の休暇取得が必要となるケースが多いため、スケジュールの事前調整が不可欠です。
両立を叶えるための実践アドバイス
両立には、職場の制度や自分のライフスタイルに合った通院計画の工夫が必要不可欠です。妊活に取り組む方が精神的・身体的に無理なく治療を継続できるよう、制度と情報の活用がカギとなります。
不妊治療はデリケートな内容であり、職場にどのように伝えるか悩む方が多くいます。「治療していることを伝えるべきか」「誰にどのように伝えるべきか」など、実際の対応に不安を抱えている方も少なくありません。以下に実際に職場で使える説明のれいをまとめました。
実際に使える職場への説明例
信頼と配慮のバランスが重要
仕事を続けながら不妊治療を進めるには、無理なく話せる関係性を築いておくことが成功のカギです。また、治療スケジュールを自分だけで抱え込まず、可能な範囲で業務を事前に共有しておくこともストレスを減らす助けになります。
さらに、「働きながら不妊治療をしている人は決して珍しくない」という現実も、少しずつ社会的に認知されつつあります。無理に一人で抱えず、信頼できる人とつながり、制度を味方につけることが、両立への第一歩です。
不妊治療には段階的なアプローチがあり、それぞれのステップで選択肢やリスク、効果は異なります。タイミング法から始まり、人工授精、体外受精、顕微授精へと進む中で、年齢や原因、卵子・精子の状態に応じた的確な判断が求められます。
とくに日本では、不妊治療の保険適用範囲が大幅に拡大されたことで、これまで高額な費用が障壁となっていた生殖補助医療へのアクセスが向上しました。しかしその一方で、「どのタイミングで治療ステップを進めるべきか」に悩む方も増えています。年齢と妊娠率の関係、治療回数の限界、身体的・精神的な負担など、総合的な判断が必要になる場面も多いのが現実です。
不妊の原因は、女性側の排卵障害や卵管閉塞、子宮内膜症だけでなく、男性不妊や原因不明のケースも少なくありません。クリニックでの精密な検査と正確な診断を受け、個別に合った治療法を選ぶことが成功への近道です。また、検査から採卵・胚移植までを計画的にこなすためには、スケジュール管理や職場との調整も重要です。
想定外の出費や治療の長期化を避けるためにも、早い段階で正しい情報にアクセスし、自分に合ったステップを見極めることが重要です。「いつまでこの治療法を続けてよいのか」「次の段階に進むべきか」という迷いに対して、本記事の内容が判断材料となり、妊娠への可能性を一歩前に進める手助けになれば幸いです。
森ノ宮アクア鍼灸治療院は、鍼灸を通じた不妊治療を提供し、妊娠を望む方々を支援しています。独自のアプローチで体質改善とホルモンバランスの調整を目指し、特に自然妊娠をサポートする施術を行っています。患者一人ひとりの体調に応じた丁寧なカウンセリングと施術計画を通じ、リラックスした環境で治療を受けられるのが特徴です。
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Q. 人工授精や体外受精後はすぐに仕事に復帰できますか?スケジュール管理はどうすればよいですか?
A. 人工授精後の仕事復帰は基本的に当日から可能ですが、注入後は30分〜1時間程度安静が推奨されます。体外受精の場合は、採卵日と胚移植日が治療工程の要で、前後に休暇を取るケースが多くあります。平均的な体外受精1周期の通院回数は7回前後、1周期あたりの所要期間は約1か月です。働きながらの治療はスケジュールが非常にタイトになるため、事前に会社へ通院日を柔軟に調整できるよう相談するのが現実的な対策です。
Q. 不妊治療を始めるベストな年齢や時期はありますか?年齢による成功率の違いはどのくらいですか?
A. 不妊治療は早く始めるほど妊娠の可能性が高まります。自然妊娠の確率は20代で約30%、30代前半で20%前後、40代では10%以下にまで下がるとされます。ステップアップ治療である人工授精や体外受精でも、35歳を境に卵子の質が急激に低下する傾向があるため、治療開始のタイミングは非常に重要です。また、卵巣年齢を測るAMH検査などで将来の妊娠可能性を予測することも可能なので、検査とカウンセリングを早めに受けることをおすすめします。