不妊の原因と検査の全知識!男女別リスクと治療法を専門医が解説

著者:森ノ宮アクア鍼灸治療院 不妊の原因がわからず、ひとりで悩んでいませんか。

 

「病院に行くのはまだ早いかもしれない」「自分に原因があるとは思いたくない」そんな不安を抱えたまま、妊娠のタイミングを見失ってしまうカップルは少なくありません。実際、日本産科婦人科学会によると、不妊症の定義は「1年間妊娠を希望して性交を続けても妊娠しない状態」とされていますが、その背景には、女性だけでなく男性側の原因や、ストレス・生活習慣・加齢・ホルモン分泌の異常など、多くの因子が複雑に絡み合っています。

 

たとえば、卵巣機能の低下による排卵障害、卵管の閉塞、子宮内膜症、さらに精子の運動率低下や精索静脈瘤など、検査を受けて初めて明らかになる問題も多いのです。しかも、原因がはっきりしない「原因不明不妊」は全体の約10〜15%を占めており、適切な治療や生活改善を見つけにくいケースもあります。

 

この記事では、男女それぞれの不妊原因や検査法、改善に向けたアプローチを網羅的に解説します。最新の医療知識に基づく信頼性の高い情報と、実際に医療現場で用いられるデータを用いて、妊娠に向けた第一歩を後押しします。

 

読み進めていただければ、不妊に関する誤解を解き、今できる対策がきっと見えてきます。あなたが自分らしい未来を築くために、今ここから、正しい知識を始めてみませんか。

 

不妊治療専門の鍼灸サポート – 森ノ宮アクア鍼灸治療院

森ノ宮アクア鍼灸治療院は、鍼灸を通じた不妊治療を提供し、妊娠を望む方々を支援しています。独自のアプローチで体質改善とホルモンバランスの調整を目指し、特に自然妊娠をサポートする施術を行っています。患者一人ひとりの体調に応じた丁寧なカウンセリングと施術計画を通じ、リラックスした環境で治療を受けられるのが特徴です。

森ノ宮アクア鍼灸治療院
森ノ宮アクア鍼灸治療院
住所〒540-0003大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1丁目16番地23 森ノ宮エルエムヒルズ6階
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不妊の原因とは? 全体像と最新の医療的知見を徹底解説

不妊とは?基礎知識と診断基準

 

避妊せず1年以上妊娠しない場合を「不妊」と定義します。半年以内に妊娠するカップルも多いため、1年経っても妊娠しなければ受診を勧めます。

 

女性は排卵や卵管の通過性、男性は精液検査が主な検査項目です。

 

検査名検査対象主な目的
基礎体温測定女性排卵の有無を確認
ホルモン検査女性排卵・卵巣機能・黄体機能などのホルモン状態を把握
卵管造影検査女性卵管の詰まりや癒着の有無を確認
超音波検査女性卵胞の成長や子宮内膜の厚さ、異常所見の確認
精液検査男性精子の数、運動率、形態を調べ、造精機能を評価

 

男女ともに原因があり、女性40%、男性30%、両方20%、原因不明10%が目安です。

 

生活習慣やストレスの影響も大きく、夫婦で協力して治療に臨むことが重要です。

 

不妊の原因は女性だけじゃない?男女比と割合から読み解く

 

かつては「不妊の原因は女性にある」という誤解が一般的でしたが、現代の不妊治療では男女の原因がほぼ同等に存在することが明らかになっています。

 

男性側に原因がある不妊は全体の3割以上を占め、精液検査は妊活の基本です。男性の原因は精子の数・運動率の低下、精巣や射精機能の障害、精索静脈瘤など多岐にわたります。女性も排卵障害や卵管閉塞、内膜症、加齢による卵子の質低下など、複数の要因が絡むことが多く、原因は一方に限られません。

 

不妊は夫婦の協力が不可欠であり、互いに責任を押し付けない理解が大切です。男性はストレスや生活習慣の影響を受けやすく、年齢に関係なく改善の効果が期待できます。治療には、男性も積極的に検査や生活改善に取り組むことが重要です。

 

夫婦のどちらかが原因とされるのではなく、カップルで取り組む姿勢が、不妊を乗り越えるためには不可欠です。

 

原因不明不妊とは何か 医療現場での対応と課題

 

不妊症において最も難解なのが「原因不明不妊」です。これは、各種検査を行っても明確な異常が見つからないケースで、全体の約1割を占めると言われています。排卵も正常、精子にも問題がない、それでも妊娠しないという場合、このカテゴリに該当します。

 

このようなケースでは、原因が「検査で見つけられない何か」にある可能性があります。例えば以下のような要素です。

 

  • 精子と卵子の相性
  • 受精後の着床の問題
  • 免疫の異常反応
  • 精子が子宮頸管を通過できない障害
  • 精神的ストレスや過剰な期待

 

原因不明不妊においては、検査結果が「正常」とされても、体内のごく細かな機能不全が妊娠を妨げている可能性があるため、医師の判断と経験が極めて重要になります。

 

治療においては、タイミング療法から人工授精、体外受精、顕微授精(ICSI)へと段階的に進めていく方法が取られます。特に顕微授精は、受精段階でのトラブルを回避できるため、原因不明不妊に対して有効な選択肢のひとつとされています。

 

女性に多い不妊の原因、代表的な疾患と見逃せない症状

排卵障害と月経異常
排卵障害は女性不妊の主な原因で、全体の約30〜40%を占めます。卵子が成熟・排出されないと妊娠が難しく、早期対応が重要です。主な原因はホルモンバランスの乱れで、視床下部〜下垂体〜卵巣のホルモン調節異常により、FSHやLHが正常に働かないことが影響します。

 

代表的な月経異常には、無月経、稀発月経、頻発月経、無排卵周期症などがあり、いずれも排卵に支障をきたします。

 

排卵障害の背景には、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、高プロラクチン血症、甲状腺異常、過度なダイエットや運動、ストレスなどがあり、現代女性の生活習慣が深く関係しています。
ホルモン検査や基礎体温、超音波で排卵の有無は確認でき、排卵誘発や生活改善で回復できる可能性も高いため、医師との連携が重要です。早期の相談と正確な診断で、多くの排卵障害は克服可能です。

 

子宮・卵管の異常!子宮内膜症と卵管閉塞

 

子宮内膜症や卵管閉塞も女性不妊の代表的な原因です。内膜症では異所性内膜が炎症を起こし、嚢腫や癒着により卵子の排出や卵管の働きを妨げます。
卵管閉塞は感染症や手術歴などが原因で、受精卵が子宮に届かなくなる状態です。いずれも無症状で進行することがあり、妊娠を望んで初めて判明することも多いため、早期発見がカギとなります。

 

異常部位疾患名または状態妊娠への影響
卵管卵管閉塞、卵管水腫受精卵が子宮に到達できず不妊になる
子宮内膜子宮内膜ポリープ、子宮筋腫着床障害、流産のリスク
子宮頸管頸管粘液の異常、頸管閉塞精子の通過障害
子宮の形態異常双角子宮、中隔子宮などの先天的異常妊娠は可能だが流産率が高くなる傾向

 

子宮内膜症や卵管閉塞の診断には、HSG(子宮卵管造影)、MRI、腹腔鏡などが用いられます。内膜症は放置すると卵巣機能の低下や手術が必要となる可能性があり、卵管閉塞は体外受精(IVF)が選択されることも多いため、早期発見が重要です。

 

男性に多い不妊の原因とは?セルフチェックと改善アプローチ

男性不妊とは?主な原因と種類

 

男性不妊とは、妊娠を望む夫婦のうち、男性側に妊娠成立を妨げる原因がある状態を指します。不妊の原因は男女ともに同程度の割合で存在し、日本産科婦人科学会の資料によれば、不妊カップルの約半数に男性因子が関与しています。つまり、妊娠を妨げる問題が男性にある可能性は決して低くありません。

 

男性不妊の主な原因は、大きく次の三つに分けられます。

 

区分具体的な例内容・特徴
造精機能障害無精子症、乏精子症、精子無力症など精子の数が少ない、質が悪い、動きが悪いなどの状態
精路通過障害精管閉塞、射精管閉塞精子が射出される通路の閉塞により精子が精液に含まれない
性機能障害勃起不全(ED)、射精障害など性交自体が困難なケース、射精ができない、逆行性射精など

 

男性不妊で特に注意すべきは「無精子症」です。精子が全く見られず、閉塞性と非閉塞性に分かれ、後者は治療が難しい傾向があります。
また「精索静脈瘤」もよく見られる原因で、精巣の血流障害によって精子形成が妨げられます。全体の約40%に見られ、手術で改善が見込めることもあります。

 

性機能障害は心理的要因も関係し、泌尿器科や内分泌科、カウンセリングなどの多面的な治療が必要です。

 

男性不妊になりやすい人の特徴について、生活習慣・ストレス・食事

 

男性不妊は体質だけでなく、日常の生活習慣や精神的なストレス、栄養バランスの乱れなど、さまざまな要因が複雑に絡み合って起こります。以下に、特に不妊になりやすい男性の共通点をまとめます。

 

リスク要因カテゴリ内容影響
食生活ジャンクフード中心、ビタミン・ミネラル不足酸化ストレスによる精子の損傷
睡眠・運動習慣睡眠不足、運動不足、極端なトレーニングテストステロンの分泌が乱れ、造精機能が低下
ストレス長時間労働、人間関係、妊活へのプレッシャー自律神経の乱れやホルモンバランスの崩壊
嗜好品喫煙、過度な飲酒活性酸素の増加により精子の運動率やDNAの損傷に影響
衣類・環境密着した下着、長時間のサウナ利用、PC膝置き作業など睾丸の温度上昇で精子形成に悪影響

 

これらの要因の多くは、改善が可能です。特に食事と運動は、精子の質に直結するとされており、抗酸化物質(ビタミンC・E、亜鉛、セレンなど)の摂取はDNA損傷の抑制や受精率向上に効果があるといわれています。

 

また、職業環境も重要です。長時間デスクワークで股間が圧迫される職種、化学物質を扱う現場作業、夜勤・交代勤務などはホルモン分泌リズムを乱しやすく、妊娠力の低下につながります。

 

以下は特にリスクの高いとされる職業例です。

 

  • 長距離ドライバー
  • 製造業(高温環境や薬品を扱う)
  • IT系(長時間の着座作業)
  • ナイトワーク系(夜勤)

 

不妊の兆候が見られる前に、生活を見直すことが最も効果的な予防策です。特に妊活を意識し始めたタイミングでは、まず自身の生活リズムをチェックし、改善すべき項目を一つひとつクリアしていくことが重要です。

 

男性の妊娠力を上げるための具体策と改善法

 

男性の妊娠力、すなわち「妊孕性」を高めるためには、生活習慣の見直しに加えて、栄養バランスの改善や医療的アプローチを組み合わせた多面的な対策が必要です。以下に、妊娠力を向上させるための主要な施策をまとめます。

 

栄養素の補給(食事+サプリメント)
精子の質を上げるために有効とされる栄養素は多数あります。特に注目されるのが以下の成分です。

栄養素主な効果含まれる食材例
亜鉛精子の形成促進、ホルモンバランス調整牡蠣、牛肉、かぼちゃの種、ナッツ類
セレン精子運動率向上、抗酸化作用にんにく、魚介類、玄米
ビタミンE精子の酸化ストレス保護アボカド、ナッツ、ひまわり油
L-カルニチン精子の運動能力向上牛肉、豚肉、乳製品
葉酸DNA合成と修復、染色体異常の予防ほうれん草、ブロッコリー、豆類

 

主な効果含まれる食材例

亜鉛精子の形成促進、ホルモンバランス調整牡蠣、牛肉、かぼちゃの種、ナッツ類セレン精子運動率向上、抗酸化作用にんにく、魚介類、玄米ビタミンE精子の酸化ストレス保護アボカド、ナッツ、ひまわり油L-カルニチン精子の運動能力向上牛肉、豚肉、乳製品葉酸DNA合成と修復、染色体異常の予防ほうれん草、ブロッコリー、豆類

 

・運動習慣の見直し
適度な有酸素運動(ウォーキング・水泳・自転車)を週3~4回取り入れることで、血流改善・ホルモン分泌の安定化が図れます。無理のない継続がポイントです。

・禁煙・節酒の徹底
タバコの煙に含まれる有害物質は精子のDNAを損傷し、奇形率を上げる要因になります。アルコールも適量を超えるとホルモン分泌に悪影響を与えるため注意が必要です。

・定期的な医療チェック
精液検査やホルモン検査を年1回受ける習慣をつけることで、早期の異常発見と対処が可能になります。

・ストレス対策とメンタルケア
妊活中の心理的負担は非常に大きいため、リラクゼーション法(瞑想・温浴・趣味の時間の確保)やカウンセリングの活用も推奨されます。

 

妊娠力を高めるには、日々の積み重ねと専門的な視点の両立が不可欠です。「いざ」という時に焦らないよう、妊活前から意識して準備を始めることが、最も確実な妊娠への第一歩になります。

 

まとめ

妊娠を希望しているのに結果が出ないとき、不妊の原因は女性だけにあると思われがちです。しかし実際には、男性側の問題が関与している割合は全体の約半分にのぼり、さらに男女ともに原因が見つからない「原因不明不妊」も約10〜15%存在するとされています。こうした現実を正しく理解することが、最初の一歩です。

 

女性の場合、排卵障害や子宮・卵管の異常、年齢による卵子の質の低下などが代表的な原因として挙げられます。また、男性では精子の運動率低下や精索静脈瘤、造精機能の障害などが主な要因です。こうした要因は、日常生活の中に潜むストレスや生活習慣の乱れとも密接に関わっており、放置することで妊孕性は確実に低下していきます。

 

現在では、ホルモン検査や精液検査、卵管造影検査などによって原因を特定できる精度が格段に向上しており、早期の検査・治療が妊娠の可能性を広げます。たとえば日本産科婦人科学会が発表する不妊治療ガイドラインでも、1年妊娠しない場合は専門機関への相談が推奨されています。

 

この記事では、男女それぞれの原因を深掘りし、専門的な視点と公的データをもとに正確かつ実用的な情報をお届けしました。不妊に悩む方にとって「自分の今の状況を客観的に理解する」ことが、妊娠への近道につながることを知っていただけたのではないでしょうか。

 

不妊の問題は非常にデリケートであり、誰もが口にしやすいものではありません。しかし、正しい知識と情報を得ることで、パートナーとともに前向きな選択肢を見出すことができます。悩みを抱えたまま時間を過ごすことこそが、将来的な後悔や損失につながる可能性もあるのです。今できる行動が、あなたの未来を変える大きな鍵になるかもしれません。

 

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よくある質問

Q. 不妊の検査はどれくらい費用がかかりますか?
A. 不妊の初期検査には血液検査、ホルモン検査、超音波検査、精液検査などが含まれます。これらをすべて実施した場合の目安として、自己負担で約1万〜3万円程度です。保険適用の範囲も拡大されており、近年は体外受精や顕微授精など一部の高度生殖補助医療にも適用されるケースが増えています。クリニックによって料金が異なるため、事前の費用説明を受けることが大切です。

 

Q. 年齢が高くなると妊娠しにくくなる理由は何ですか?
A. 女性は年齢とともに卵子の質と数が減少し、30代後半から急激に妊娠率が低下します。日本産科婦人科学会のデータでは、35歳を過ぎると自然妊娠率が顕著に下がり、40歳を超えるとさらに厳しくなります。また、加齢により子宮内膜症や卵管閉塞などのリスクも上昇します。一方、男性も加齢とともに精子の運動率やDNAの質が低下するため、年齢に応じた妊活計画が必要です。

 

Q. 原因不明不妊の場合、どんな治療が考えられますか?
A. 検査を一通り行っても明確な原因が見つからない「原因不明不妊」は、不妊症全体の約10〜15%を占めます。この場合、タイミング法や人工授精、体外受精といった段階的治療が選択されることが多く、医師の診断と相談のもとに進められます。また、ストレスや生活習慣の改善、食事の見直し、ホルモンバランスの調整など、根本的な体質改善も重要な対策です。医学的な裏付けと生活面での工夫を組み合わせることが成功率の鍵になります。