IVFに向けて子宮内膜を厚くしたい!家でできる5つのこと

体外受精を受けるにあたり、多くの方が気にされるのが「子宮内膜の厚さ」です。
子宮内膜は、受精卵が着床するベッドのようなもの。
十分な厚み(一般的に8mm以上)があり、血流が良好で温かいベッドであれば、着床率も高まりやすくなります。
クリニックで「内膜が薄いですね」と言われて落ち込んでしまう方も少なくありませんが、東洋医学にはそのお悩みに対してできることがたくさんあります。

東洋医学で整える「子宮内の環境」

東洋医学では、子宮は血の海ともいわれ、内膜の厚さ=血の充実と考えます。
血の不足や巡りの滞りはこの過程を妨げてしまいますので、補血(ほけつ)と活血(かっけつ)を中心にアプローチします。

① 食養生

目的:血を増やし、巡らせることで内膜の栄養環境を整える

  • 黒米・クコの実・なつめ → 補血・補腎作用

  • 鶏レバー・卵黄・にんじん → 血虚対策(鉄分・ビタミンA)

  • 玉ねぎ・生姜・山査子(さんざし) → 活血化瘀(巡り改善)


② お灸・温灸(市販の台座灸・温灸器でOK)

目的:ツボ刺激と温灸による血流促進により、内膜が十分に栄養を得やすい環境を作ります。

妊活に効果的なツボ例

  • 関元(へそから指4本下):補気・補血・婦人科全般に

  • 中極(関元のさらに指1本下):子宮に直結するツボ

  • 三陰交(内くるぶしの上、指4本分):女性の万能ツボ

お灸であれば1日1回、1か所3壮まで。週3〜5回目安にやってみてください。


③ 足湯・腹巻き・よもぎ蒸しなど「温活」

目的:骨盤内の血流・ホルモン分泌の正常化をサポート

  • 足湯(38〜40℃、10〜15分)

  • お腹と仙骨(腰の下)をカイロ・腹巻きで温める

  • よもぎ蒸しは「寒湿」を抜き、「温補」作用が期待できます。


④ 睡眠と自律神経の安定

目的:血の再生とホルモン分泌の調整を整える

  • 23時までに就寝
    →東洋医学では「血は夜に肝に戻り、養われる」とされ、睡眠=血を作る時間です。

  • 寝る前のスマホ・カフェインを避け、深呼吸・温かいお茶で神経を緩める

  • 香り(アロマ)で肝気を緩める:おすすめはローズ、ネロリ、クラリセージ


⑤ 過度な冷え・過労・過度な運動を避ける

排卵期〜着床時期は「血を守る」時期。

この時期は特に冷たいもの・身体を酷使すること・睡眠不足を避けて、”守りのケア”に切り替えましょう。

最後に

体外受精の前後は心身ともに負担が大きくなり、それが体に影響してしまうこともあります。
身体を温め、リラックスできる時間を大切にしてみてくださいね✨

当院では、東洋医学の知識を活かしながら、体質や治療周期に合わせた鍼灸・養生指導を行っております。
「内膜が育ちにくい」「移植に向けて体調を整えたい」といったお悩みにも、最適なサポートをご提案いたします。
「もう一歩前に進みたい」と思ったときは、ぜひ一度ご相談ください。

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不妊治療専門 森ノ宮アクア鍼灸治療院
院長 松本茂文
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