妊活は体脂肪率で変わる?

子宮内膜を育てる、卵を育てる、生理周期。これらは全てホルモンが関わっています。
ルモンバランスには自律神経や睡眠が関わっていることをご存知の方も多いかと思いますが、実は体脂肪率も影響を及ぼします。
体脂肪率は低くても、高くてもホルモンバランスが乱れやすいです。乱れるとどうなるのか、また適正はどれくらいなのかを詳しく見ていきましょう。

1. 体脂肪率が低い場合

体脂肪率が18%以下になると、ホルモンバランスが乱れることがあります。

【影響を受けるホルモン】
エストロゲン
体脂肪はエストロゲンを生成する役割を持つため、体脂肪が少なすぎるとエストロゲン分泌が減少します。これにより月経不順や無月経が起こりやすくなります。

レプチン
脂肪細胞から分泌されるホルモンで、食欲やエネルギー代謝を調節します。体脂肪率が低いとレプチン濃度が下がり、視床下部に影響を与えて性腺刺激ホルモン(FSH、LH)の分泌が低下します。これが排卵障害の原因となります。

コルチゾール
栄養不足や体脂肪の減少によりストレスホルモンであるコルチゾールが増加し、ホルモンバランスをさらに乱します。

2. 体脂肪率が高い場合

体脂肪率が30%以上になると、過剰な脂肪がホルモンに悪影響を及ぼすことがあります。

【影響を受けるホルモン】
エストロゲン
体脂肪が過剰な場合、脂肪細胞から大量のエストロゲンが生成されます。過剰なエストロゲンはホルモンの調和を乱し、排卵障害や子宮内膜の異常を引き起こす可能性があります。

インスリン
体脂肪が多いとインスリン抵抗性が生じやすく、血糖値が高まりやすくなります。この状態は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を引き起こし、排卵障害や不妊のリスクを増加させます。

レプチン
体脂肪が多いとレプチン濃度が高くなり、視床下部が過剰な信号を受け取ることで、正常なホルモン分泌が妨げられることがあります(レプチン抵抗性)。

3. 適正な体脂肪率

適正な体脂肪率は18〜28%です。維持することでホルモン分泌がバランスよく調整され、月経周期が安定したり排卵機能も正常に働き妊娠率の向上にもつながります。また、健康的な体脂肪率の維持は、妊娠の準備だけでなく、妊娠中の健康や赤ちゃんの発育にも良い影響を与えるとされています。

4. ホルモン分泌をサポートする生活習慣

栄養バランス:脂肪分や糖質を適度に取り入れ、ホルモン生成に必要なビタミンやミネラル(ビタミンD、鉄、亜鉛など)を補給します。
大切なのは、食事内容だけでなく、適量をできるだけ規則正しく摂ることです。頻繁な間食や過度なお酒の摂取は控えるようにしましょう。
適度な運動:過度な運動は血行と代謝を良くすることにつながります。ヨガやウォーキングなどの軽めの運動から始めてみましょう。
ストレス管理:ストレスはコルチゾールを増加させ、ホルモンバランスを乱します。
体脂肪率とホルモン分泌の関係は非常に繊細ですが、健康的な体脂肪率を保つことが全体的な健康や妊娠の成功率を高めるカギです。

食生活、生活習慣、運動、ストレス緩和などがしっかり出来ていると、体質も良くなり、健康かつ妊娠しやすいお体に近づきます。そのうちの一つとして体脂肪率も気にしてみてください。

当院では体脂肪率が機械を設置しております。計った後その方に合ったアドバイスをさせていただいています。気になる方は是非お試しくださいm(__)m

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不妊治療専門 森ノ宮アクア鍼灸治療院
院長 松本茂文
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