妊娠力を上げたいなら「腎」を高めよう!
妊娠力を上げたいと思ったときに何を思い浮かべますか?食事、運動、睡眠などでしょうか。もちろんそういったこともすごく大事ですが、東洋医学では「腎」を強くすれば、新しい生命を生み出す力、つまり妊娠力を高めることができると考えます。
腎の働き
では、「腎」とは何でしょうか?いわゆる腎臓のことを指すのですが、西洋医学の考え方と、東洋医学の考え方とではまた違ってきます。
西洋医学
腎臓は血液を濾過して老廃物や余分な塩分を尿として体の外へ出します。
また、体に必要なものは再吸収し、体内に留める働きをしています。また、血圧を調整したり、血液を作る時の司令塔となります。
東洋医学
腎は妊娠・出産おいて、とても大事な「成長、発育、生殖」の働きをしており、体の水分代謝にもかかわっています。また、生まれながらにして持っている「腎精(命を育むために必要な生命エネルギー)」を宿すという大事な役割があります。
腎精は、人の成長や老化にかかわっており、西洋医学でいう成長ホルモンや性ホルモンと深く結びついた働きをしています。そして「腎」は、性機能や排卵・月経などの生殖機能と関係が深い臓器です。
腎が弱くなると・・・
『腎』が弱っていると以下の症状などがでやすいです。
基礎体温が全般的に低い
性欲がない
ぐっすり眠れない
疲れやすい
むくみやすい
腰痛がある・腰がだるい
膝が痛む
カラダが冷える(冷え性)
息切れしやすい
耳鳴りがある、聞こえにくいことがある
白髪が多くなった
「腎」のエネルギーが弱く不足している人は、老化の加速や生殖機能の低下、つまり不妊症になりやすくなってしまいます。
腎を強くしよう!
不妊治療において、生命の源である「腎」の機能がしっかりしていると、結果につながりやすいです。生活習慣や食事を見直して腎を強くしていきましょう。
生活習慣
① スマホやテレビは寝る1時間前まで
腎を強くするには良質な睡眠が不可欠です。寝る前の光は交感神経を興奮させ、眠りの質を低下させます。音楽を聴く、スマホを寝室に持ち込まないなどして寝る前は見ないように気を付けましょう。
②規則的な食生活
上記で述べた腎精(命を育むために必要な生命エネルギー)は食事からも作られます。きちんとした食事をしていないと腎精の消耗も早くなり、腎の機能が弱くなりやすいです。3食たべる、偏食をしない、間食をしすぎないなど気を付けるようにしましょう。
③薄着や下半身が出ているファッションを控えよう
冷えは腎に直接ダメージを与えます。特に下半身が冷たくなってしまうと負担をかけやすくなります。夏場でも下半身を冷やすような服装はなるべく避ける、お風呂に浸かる、お灸をするなど体を温めることをしましょう。
④鍼灸治療
体には腎に関わるツボが多くあり、役割もそのツボで異なります。その方の体質に合った腎のツボを刺激することで腎のエネルギーを強くします。
食生活
❶黒い食品
腎と相性のよい色が黒です。黒い食品は腎のエネルギーを補充します。
黒豆、アズキ、黒米、黒ゴマ、キクラゲのほか、コンブ、ヒジキ、ワカメなどの海藻類です。また、アズキは利尿作用が強く、腎の負担を軽減してくれます。
黒い食品を結局的に摂るようにしましょう。
❷塩辛い食べ物
腎の働きを高めるといわれています。
昆布、ひじき、わかめ、のりなどの海藻類や、牡蠣、海老、鮭、鱈などの魚介類などがあります。
食べ過ぎはかえって腎を痛めることにもなるので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?東洋医学では、腎は生殖機能とも深い関りを持っており、腎のエネルギーを保つことが妊娠のためには必要です。不妊鍼灸においても腎を補うことは必要不可欠です!
生活習慣や食生活、また鍼灸治療で腎のエネルギーを蓄えて妊娠力を高めていきましょう(^^)
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不妊治療専門 森ノ宮アクア鍼灸治療院
院長 松本茂文
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